「ローマは一日にしてならず」。世界中でもっとも知られていると言っても過言ではないこのことわざ。「すべての道はローマに通ず」と言われたほど繁栄したローマ帝国も、築くまでには約七百年もの歳月を費やし、長い苦難の歴史があり、決して短期間で完成するものではない、という意味から、大きな事業は短時日には成しとげられず、長い年月にわたる努力の積み重ねがあってこそ可能であるというたとえを意味します。
事実、紀元前8世紀の建国以来、一千年近く栄えたローマ帝国は、紀元後3世紀には欧州大陸から北アフリカまで広大な地域を支配し、現在の「ヨーロッパ」の基礎を築きます。
5世紀後半に西ローマ帝国が崩壊してから、サルデーニャ王国が半島を統一した19世紀後半まで、イタリア全域を支配した国家はありませんでした。その間、食文化や方言、習俗などどれ一つを取っても、モザイクのように多様な歴史や文化を持つ大小の都市国家が勃興と衰退を繰り返しますが、1861年にイタリアが統一され、私たちが知っているいわゆる現在のイタリアとなったのです。
イタリア文化会館の文化コースでは、古代ローマ帝国時代から、20世紀イタリアの思想家アントニオ・グラムシまで、イタリアの長い歴史の積み重ねを紐解くコースが目白押しです。知らない単語を理屈抜きに覚えるよりも、好きな分野の単語を覚える方が楽しいし、自然と単語力の強化にもつながります。
皆さん2,700年続くイタリアの歴史を一緒に学んでみませんか?
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