武蔵野美術短期大学卒、伊東衣服研究所に入所、伊東茂平賞を受賞。その後、イタリア刺繍に魅せられその魅力を伝える為講師として活躍中。
イタリアの古典刺繍プントアンティーコを、日本で初めて紹介した五十嵐郁子です。2008年から、イタリア文化会館で、プントアンティーコのレッスンを開始しました。
イタリア文化会館のZOOMレッスンの開始に際し、ZOOMオンラインレッスン形式では、プントアンティーコ(糸の折り目を数える区限刺しのステッチで、1㎝四方に15本ずつの織り糸を数えながら作るステッチ)は、オンラインにはあまり適さないと考え、ボローニャで1800年ころから行われていたアエミリアアルスというボローニャのレース編みにレッスンの内容を変更しました。
アエミリアアルスとは、空気を編む刺繍 PUNTO IN ARIAというテクニックで、縫い針で木綿の糸でカードに描いた図案に従って編みこんで作る作品です。
作品の完成までに時間もかかりますし、糸の引き具合などに慣れるまで時間もかかりますが、ボローニャの街並みに溶け込むステッチの美しさを皆様にお伝えしたいです。
現在は、日本各地で17のクラスを開催しています。
また近い将来、少し折り目の洗い布でのプントアンティーコの開催も予定しています。
イタリアのモザイク文様や、ふるい街並みの中で伝統的に作られていたレースや刺繍の作品はとても大切に扱われています。 皆さんの自由時間のなかで、作品作りを経験して、イタリアのパッションに触れられることを願っています。