イタリア語や他のロマンス諸語はラテン語の影響を受けており、特にイタリア語はその面影を強く残しています。ラテン語はキリスト教会の公用語として使われ、グレゴリオ聖歌などに取り入れられました。この講座では音楽を通じてラテン語のテクストを読み、歴史や文化に触れながらラテン語の理解を深めます。ラテン語の基礎がある方が対象であるため、お申込前の事前連絡をお願いいたします。
イタリア語やフランス語やスペイン語などの「ロマンス諸語」に分類される言語のルーツはラテン語です。その中でもイタリア語はラテン語の面影を強く残しており、単語や文法もラテン語との類似が顕著にみられます。そのため、ラテン語はイタリア語を学習されている方にとって親和性の高い言語といえるでしょう。
4世紀にキリスト教がローマ帝国の国教になると、ラテン語は教会の公用語として用いられるようになり、祈りやミサなど典礼の言葉にもっぱらラテン語が使用されることになりました。そのミサなどに際して歌われたのがラテン語を歌詞にもつグレゴリオ聖歌(4世紀から9世紀ころにかけて成立)ですが、ラテン語はグレゴリオ聖歌以降、今日に至るまで、西洋の様々な作曲家により音楽を付され、何世紀にもわたり宗教音楽を中心に歌われ続けてきました。
本講座ではそのように音楽を付されたラテン語のテクストを講読して音楽を聴き、歴史的・文化的背景にも触れながらラテン語の知識を深めます。
今学期は、前学期に引き続き、ラテン語訳聖書に由来するテクストなどに作曲された声楽作品を取り上げ、そのラテン語歌詞を講読し、音楽を聴きます。
*音楽的知識は特に必要ありませんが、ラテン語の基礎を学んだ方、あるいは学びつつある方を対象とします。初めて受講希望の方はイタリア語学校受付までお問い合わせください。
¥32,000
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