オーストリアの作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトとイタリアの台本作家ロレンツォ・ダ・ポンテの共同制作によって生まれた“三部作”、すなわち『フィガロの結婚』(1786年)、『ドン・ジョヴァンニ』(1787年)、そして『コジ・ファン・トゥッテ』(1790年)の成立と舞台化について、分析、考察、そしてガイド付きの鑑賞を通して学びます。
▶「イタリア語総合コース」中級B1レベル~最上級C2レベルのコースを受講中の方
▶「イタリア語強化コース」初級A2レベル~最上級C2レベルコースを現在受講中の方
▶上記以外の「初級A2レベル~最上級C2レベル」のコースを現在受講中の方
▶当校より本コース登録の案内を受け取った方(初めて当校にお申込みされる方も)
▶ 初めて当校にお申込みされる方(当校より本コース登録の案内があった場合、不要)
▶ 過去に当校に通われ、最後のご受講から3か月以上ブランクのある方
この講座は、オーストリアの作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトとイタリアの台本作家ロレンツォ・ダ・ポンテの共同制作によって生まれた“三部作”『フィガロの結婚』(1786年)、『ドン・ジョヴァンニ』(1787年)、『コジ・ファン・トゥッテ』(1790年)の成立と舞台化について、分析、考察、そしてガイド付きの鑑賞を通して学びます。
この“三部作”において、モーツァルトとダ・ポンテは、すでに成功を収めていた素材を踏襲して制作する傾向を示しています。すなわち、『フィガロの結婚』の系譜はボーマルシェの喜劇とジョヴァンニ・パイジェルロがジュゼッペ・ペトロセリーニの台本に基づいて作曲した『セビリアの理髪師』から、『ドン・ジョヴァンニ』はジョヴァンニ・カッツァニーガがジョヴァンニ・ベルターティの台本に基づいて作曲した『ドン・ジョヴァンニ』の再解釈から、そして『コジ・ファン・トゥッテ』のモデルはアントニオ・サリエリがジョヴァンニ・バッティスタ・カスティの台本に基づいて作曲した『トロフォニオの洞窟』です。
レッスンのサポートとして、視聴覚教材、オペラのファクトシート、それぞれのオペラのリブレットを活用します。
レッスンプログラム:
1) コースの紹介。モーツァルトとダ・ポンテの経歴。モーツァルトとダ・ポンテの関係についての考察。ジャコモ・カサノヴァは、モーツァルトとダ・ポンテの間の第三の男だったのか?
2-3-4) 『フィガロの結婚』(1796年):成立と舞台化について、映像を見ながら解説し、分析。ピエール・ド・ボーマルシェの戯曲(1784年)を原作とするパイジエッロ(作曲)/ペトロセリーニ(台本)の『セビリアの理髪師』との関連を考察する。
5-6-7) 『ドン・ジョヴァンニ』(1797年):成立と舞台化について、映像を見ながら解説し、分析。ティルソ・デ・モリーナの戯曲「セビリアの誘惑者と石の客」(1630年)を原作とするカッツァニーガ(作曲)/ベルターティ(台本)の『ドン・ジョヴァンニ』の再演について考察する。
8-9-10) 『コジ・ファン・トゥッテ』(1790年):成立と舞台化について、映像を見ながら解説し、分析。モデルとした、サリエリ(作曲)/カスティ(台本)の『トロフォーニオの洞窟』について考察する。
使用教材
講師配布資料
ジョルジョチーニ財団でバロック音楽とベルカント史を学ぶ。慶応義塾外国語学校、玉川大学、ワシントンDCカーザイタリアーナでイタリア語やオペラ文化を教える。
¥34,000
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