イタリアの最新コメディを観ながら、 現在のイタリア社会を理解し、映画の中で使われている会話表現を身につけていきます。
▶「総合コース」「集中コース」中上級B2レベル~最上級C2レベルのコースを受講中の方
▶「イタリア語強化コース」中級B1レベル~最上級C2レベルコースを現在受講中の方
▶上記以外の「中級B1~最上級C2レベル」のコースを現在受講中の方
▶当校より本コース登録の案内を受け取った方(初めて当校にお申込みされる方も)
現代映画のシーンを通じてイタリア語を学びます。本物の会話と魅力的なアクティビティで、言語とイタリア文化を探求します。
事前に配布される練習問題を含む資料に沿って、シーンの視聴から始まり、おもに4つのアクティビティ(聞き取り穴埋め問題、正誤判定、選択問題、フレーズの並べ替えなど)を行いながら、聴く・書く・話す力の強化を目指します。
アクティビティを通じてさらに受講生の映画や社会、文化への疑問が生まれることでしょう。毎回、任意の課題(要約)が出されます。5回目と10回目には、講師と受講生全員でディスカッションを行い、映画のテーマを深掘りします。映画を観ながら、日常で使われる表現を習得し、感情のニュアンスを捉え、現代イタリアを楽しく発見してみませんか。
【今期の作品】
1. “Come fratelli”
監督:アントニオ・パドヴァン (Antonio Padovan)
(2025年、コメディドラマ)
「Come fratelli」は、友情と家族を優しく描いた心地よいコメディドラマです。アントニオ・パドヴァン監督の3作目で、「Finché c’è prosecco c’è speranza」や「Il grande passo」に続く本作は、手腕が光り、笑いも涙も自然に引き出されます。フランチェスコ・チェントラーメとピエルパオロ・スポッロンのコンビが本当に素晴らしく、観ていて心が和みます。
舞台はほとんどトレヴィーゾとその周辺。港のアーケードやシーレ川、夕方の柔らかい光がとても美しく、街自体がもうひとりの登場人物のようです。
会話はゆっくりで聞き取りやすく、日常表現がたくさん出てきます。難しすぎず、自然なイタリア語に触れられ、イタリアに行きたくなるような作品です。
2. “Le assaggiatrici”
監督: シルヴィオ・ソルディーニ (Silvio Soldini)
(2025年、ドラマ)
「Le assaggiatrici」は、シルヴィオ・ソルディーニ監督の繊細な人間描写が光る、激しく感動的な歴史ドラマです。1943年の東プロイセンを舞台に、戦争の重みを女性の視点から描き、ナチズム下での生存、忠誠、そして女性の身体の侵害を深く考えさせるものです。ロゼッラ・ポストリノの同名小説(2018年カンピエッロ賞受賞)が原作。ヒトラーの食事の最後の味見係を務め、生き残ったマルゴット・ヴェルクの実話に着想を得たものです。イタリア人作家の鋭い視線が、ドイツのテーマに独自のニュアンスを加えています。主人公ローザ役のエリーザ・シュロットをはじめ、マックス・リーメルトやアルマ・ハスンら世界に名だたるキャストたちの真に迫る名演技が心を揺さぶります。
ドイツの設定にもかかわらず、2025年バーリ国際映画祭でプレミア上映され、最優秀脚本賞(ソルディーニ監督と執筆チーム)でナストロ・ダルジェント賞を受賞し、批評家から高い評価を得ました。
イタリア語吹き替え版の会話はシンプルで明確、リズムも穏やかで歴史ドラマ好きはもちろん、イタリア語学習にも最適です。
【使用教材】
講師配布資料
※作品が変更になる場合もあります。


¥34,000
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