受講にあたり、イタリア語の語学力は求められません。また、音楽の知識もとくに必要とされていないので、どなたでもご参加いただけます。
イタリア語の発音の授業についてとその必要性
イタリア語を正しく発音できるようになりたいと願う学習者のための授業です。一般に、イタリア語と日本語の発音は似ているとされています。そのため、しばしば発音練習がおろそかになりがちですが、語学力が向上しても、それが発音の正確さにつながるとは限りません。ある程度は通じるものの、現地で会話をしてみれば、その違いを痛感することでしょう。外国語の正確な発音を身につけるには、それなりのトレーニングを受ける必要があるのです。
相手の言葉を正確に聞き取ったり、なめらかで美しく話すためには、それぞれの音に対応する文字、あるいは文字の組み合わせを知るだけでは十分とはいえません。まず、イタリア語のさまざまな音を聞き分けることが大切です。そして、聞き取った音を音声記号に結びつけ、記憶の中に蓄積し、その音を自分の声で再現していくことが、上達への近道です。
この授業では、標準的なイタリア語の音声を収録し、IPA(国際音声記号)を改良して開発された CanIPA という音声記号を採用しています。「発音記号と音」を結びつけるよう訓練することが重要だと言いま す。聴き取り、音の模倣、2つの言語の音の比較、といった段階を踏まえながら、1つの記号と1つの音を確実に結びつけ、記憶に定着するまで反復することが重要です。
そうすることで学習者はイタリア語のさまざまな音を聞き分け、1つ1つを適切な発音記号と結びつけ ることができるようになります。やがては、音を聴いたらすぐに正確な発音ができるようになるでしょう。そのための具体的な方法が、使用テキストには詰まっています。このメソッドが、皆さんの発音学の手助けになることを願ってやみません。最終的にお手本となる音を聞かなくても、音声記号であらわされた音を正しく再現できるようになることを目指します。
この授業では、歌曲オペラアリアや受験者からリクエストされた曲を教材に発音とイントネーションを学びます。
授業の内容が以下の通りです。
1.講座のイントロダクションと今まで学んだことの復習
2.子音・両唇音と歯音の復習
4.子音・後部歯茎硬口蓋唇音と両唇音の復習
5.子音・歯音と後部歯茎硬口蓋唇音の復習
6.Monteverdi の歌曲による音声記号の歌い読み練習
7.Scarlatti の歌曲による音声記号の歌い読み練習
8.生徒自身が選んだ歌曲による音声記号の歌い読み練習
9.生徒自身が選んだ歌曲による音声記号の歌い読み練習
10.生徒自身が選んだ歌曲による音声記号の歌い読み練習
この授業を通じて、みなさんのイタリア語が輝きを増していけば、このうえない喜びです。
¥32,000
申込可能
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