Hyuga Taro
講師紹介

HYUGA Taro

日向 太郎

出身
神奈川県横浜市
講師歴
2024年~
趣味
講談

東京大学文学部卒。イタリア政府給費留学生として(1994-95年)、フィレンツェ大学文哲学部にて学ぶ。現在、東京大学文学部教授。専門分野は西洋古典学。

ラテン語入門を担当する日向太郎(ひゅうがたろう)です。私は東京大学文学部西洋古典学専修で学び、1989年に卒業しました。その後も大学院にて西洋古典学を専門分野として研究を行い、1994年から2年間にわたってフィレンツェ大学文哲学部に留学しました。

帰国後、「ウェルギリウス『アエネーイス』における造形芸術作品描写」という題目で1999年に博士学位論文を完成しました。博士課程修了後も、とくにラテン語韻文に関心を寄せ、プロペルティウス、オウィディウス、ティブッルスらラテン作家についての論文を発表して来ました。『憧れのホメロス──ローマ恋愛エレゲイア詩人の叙事詩観』(知泉書館、2019年)は、2010年以降のラテン語韻文の研究をまとめた著書です。なお、本書ではペトラルカとプロペルティウスとの関連についても論じました。

この他、ヨーロッパ中世のラテン語散文を翻訳しています。パウルス・ディアコヌス著『ランゴバルドの歴史 Historia Langobardorum』(知泉書館、2016年)やボッカッチョ著『名婦伝 De mulieribus claris』(知泉書館、2024年)はその成果です。また、日本の話芸、とくに講談に関心を抱いており、寄席や講談教室にも通っています。講談は日本の口誦叙事詩の一種、そして修辞学の実践ではないかと考えています。そのような関心から、近年はホメロス叙事詩の口誦形態や書籍化の過程などについても研究しています。

メッセージ

ラテン語は習得のむつかしい言語だと言われていますが、だからこそ取り組む価値があるのです。たとい短いものであっても、ラテン語の文を理解できるようになることは素晴らしいことです。上達の近道は、忘れることを気にせず、少しでも理解できるようになった自分を手放しで褒めたたえ、素直に喜ぶことです。

担当コース紹介

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初心者向けのラテン語入門。イタリア語やフランス語、スペイン語などのルーツであるラテン語は、イタリア語との類似性が強く、イタリア語学習者にはなじみやすいことでしょう。古代ローマに遡り、中世にロマンス諸語を生み出す一方で、今日に至るまで西洋文明のあらゆる分野でその支柱であり続けたラテン語の文法を、初歩から日本語で教授します。
午後
金曜日

入門イタリア語コース
会話・文法コース
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実施期間:11月24日(月・祝)~ 12月14日(日)
2026年1月12日(月・祝)開始の冬学期