イタリア文化コース「実用的なローマ人 」

古代ローマ人は実用的、かつ組織化された人たちで、快適に暮らすために、日々決まったルールに従って生活していました。
住まいから食べ物、衣服から身だしなみにいたるまで、すべてに意味がありました。
彼らの日常生活はスタイルと機能性をうまく組み合わせたもので、今日のわたしたちにも参考になる要素がたくさんあります。
このコースでは、あるローマ市民の典型的な一日を覗いてみます。
どこに住み、どのようにして住まい（ドムス）を装飾していたのでしょう。
また、家長である「ドミヌス」の一日に、朝の目覚めから密着してみます。
男性と女性の衣服も取り上げます。人々はどのように着飾り、どのような流行があったのでしょう。
さらに、身体のケアや、女性と男性の美の秘訣も掘り下げてみましょう。
ローマ人は朝食に何を食べて、どのように一日を始めていたのかを探り、一方で家の外の世界――街、市場、公共の場の様子にも目を向けてみます。

このコースでは、画像、映像、ストーリー、さらにおもしろい豆知識をふんだんに盛り込んで、授業を進めていきます。
実用的で組織だったやり方で、ローマ人たちはどのように一日を効率よく過ごしていたのかを知ることができます。すると、ひとつひとつの行動に意味があり、日々の習慣が生活を便利で機能的にしていたということが見えてくるはずです。
10回のレッスンを終える頃には、なぜローマ人がそれほど実用的だったのか、その理由を解明できていることでしょう。
ローマ人の実用的な日常生活には参考になることがあり、今日のわたしたちの生活にも応用できることに気づかせてくれます。

【プログラム】

ドムス（富裕層の家）
ドミヌス（家長）の一日
男性と女性の衣服
美の秘訣

使用教材
講師配布資料