ダンテ・アリギエーリの『神曲』は現代イタリア語の基盤となった作品。ラテン語ではなくトスカーナ語で書かれ、三韻句法を使った全14,233行の長編叙事詩です。その美しく均整の取れた構成は、ゴシック様式の大聖堂に例えられるほど。深いメタファーや意味を読み解くため、授業では映像などもまじえて、当時の政治や宗教についても紹介しつつ、時代を超えた魅力を持つ作品に迫ります。
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イタリア最大の詩人であるダンテ・アリギエーリ(1265-1321)の”La Divina Commedia”(邦題:「神曲」)の原文を抜粋して読みます。この時代の書き言葉はラテン語でしたが、ダンテは話し言葉のトスカーナ語でこの作品を仕上げ、それは現代イタリア語の礎となったことから「現代イタリア語の父」とも言われています。
「神曲」は地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部から成る全14,233行の長編叙事詩であり、3行を一連とし、前連の真ん中の文の韻を次連の冒頭と最後で繰り返す三韻句法(テルツァ・リーマ、terza rima)という形式を取っています。聖なる数「3」を基調とした極めて均整のとれた構成から、しばしばゴシック様式の大聖堂にたとえられます。言葉の裏や文脈に隠された深い意味とメタファーをじっくり読み解いていきましょう。
授業では映像なども使い、ダンテの時代の政治、宗教などについても紹介します。イタリア語を聞いて、イタリア語で考えて、イタリア語で発言して…と頭はフル回転状態ですが、内容が濃く充実した時間となることでしょう
Considerate la vostra semenza
fatti non foste a viver come bruti
Ma per seguir virtute e canoscenza
(「時獄篇」第26歌)
徳と知を求めてこそ人間……現代を生きる我々も共感する言葉が待っています。
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